休業して感じたこと・行動したこと・忘れたくないこと

明日から復職します。
約10カ月半の産休・育休で「働くこと」や「子育て」で試行錯誤した記録です(時系列順)。

●出産前後の精神状態(私の)
産後ウツではなかったのですが、妊娠判明した時点からで出産前後まで、私は鬱々していました。
「無事生まれるか」「ちゃんと育てられるか」という不安だけではなく、「リストラされないか」という不安に苛まれていました。
今は、なるようにしかならない、と冷静になれているのですが、出産前後は、「リストラされたら、もう再就職できない」→「再就職できなかったら、子供を養えない」→もう終わり。という思考で停止して、リストラされる夢を見て、夜中に目が覚めるくらいの怯えようでした。

<行動したこと>
NECワーキングマザーサロンへの参加
上記のとおり不安に苛まれていた私は、その状態を脱したくてインターネットでワーキングマザー関連情報を検索しまくりました。
いくつかヒットしたうち、最初に行動したのはNPO法人マドレボニータが主催しているワーキングマザーサロンに参加することでした。

すごく素敵なサロンで興奮したと同時に、頭をガツンとやられたような気づきもあり、最初にこのサロンに行って本当によかったです。
ファシリテーションという手法・行為も初めて知りました。
また、ファシリテーターの方や参加者の人たちがツイッターfacebook、ブログ等を使いこなしているようでそれも衝撃でした。

そこで配布された(定価より安く購入できた)ワーキングマザーの教科書は、しばらく心の支えでした。今も時々読み返しています。

●NPプログラムの参加
NPはNobody's Perfectの略で、内容は『子育ての悩み、感心ごとをそれぞれに出し合い、話合いながら“自分にあった子育て方法”を学ぶカナダ生まれの親支援プログラム』です。
自治体の主催の子育て講座で、自治体の子育てホームページから知りました。
子育て講座といっても講師はおらず、ルールと話し合いたいテーマ(「しつけについて」とか「自分の時間について」とか)を参加者で決め、NPファシリテーター研修を受けた職員さんが進行役で、参加者同士の距離を縮めるようなちょっとしたゲームやテーマを話し合うグループワークを毎回行いました。

テーマで話すのは、いいですね。単に子育てサロンとかで居合わせるだけだと「何ヶ月ですか?かわいいですね」とか当たりさわりのない会話で終わってしまいますが、ルールとテーマがあれば、ルールのなかでテーマについてガンガン話せるので、心もとっても充実するのでした。

回を重ねるごとにテーマについて考えが深まると同時に、参加者の方々の魅力がわかってきて、近所の人ともこういう感じで話せると、変に束縛しないでいい感じで人と関われるし、愛せるなぁと感じて、近所付き合いに希望が持てました。

●マザーネットの育児休暇職場復帰セミナーへの参加
こちらは病児保育やチャイルドケアサービスを展開する会社の代表取締役社長 上田理恵子さんの講義と、ワークと交流会でした。
上田さんは働くママに一生をささげたいと起業し、また、マザーネット(自分の会社)がいらなくなる社会が夢という、本当にワーキングマザーの心に寄り添ってくれる、また、社会についてもよく考えられている方だなぁと、言葉一つ一つに優しさがにじみ出ていました。
「なぜ仕事をするのか?」を自分へ問いかけるのに、切り口は「自分にとって」だけでなく「社会にとって」も考えておくと、気持ちが迷わないよ、というようなことを言っていて、これは非常に参考になりました。

●育休ワークショップへの参加
主催者の方の参加者への質問が、コーチングのトレーニングを受けているせいか、内容が奥深く、自分の考えが明確になる感覚を覚えました。
任意の団体がこのようなワークショップを開いていることにも、感銘を受けました。


●本、ブログ等読み漁り
出産前は、スーパーウーマンに見えて自分とは違う人間と思って読めなかった作者の本も必要に迫られ、読めるようになりました。(勝間和代氏や小室淑江氏の本等)

ワーキングマザーについて書かれているブログも少なからずあり、非常に参考にしています。(kobeni氏や1995consultant氏のブログ等)

妊娠前に買ったものの読めなかった本(迷走する両立支援)も休業中読みました。



<所感>
なぜ出産前後、上記のように鬱々としていたのか、今でもよくわかりません。
ただ出産前は、会社と家との往復だけで興味関心の範囲が狭すぎていた・視野が狭すぎていた、ということが原因の一つだとは思います。

せっかくの産休の大半をリストラされる不安ばかりで過ごしたことは、本当に勿体ないことをしました。またもう一回産休が取れるとしたら、今回のようなことは繰り返したくないです。
でも、不安から脱したくていろいろ行動したことが、ワーキングマザーやワークライフバランス、また、それらについて真剣に考える個人・団体・企業について知ることに繋がったことは幸運でした。おぼろげながら、主体的に行動することの重要性を知ることができました。

とにかく明日は、働く姿を子供に見られても恥ずかしくない態度が取れるよう努めます。

以上、休業中感じたことを「そんなことあったっけ」と忘れてしまいたくなくて、大急ぎで記録しておきます。